令和版メガデッキデュエル7のすゝめ〜DM変種ルール・夏の特別自由研究Vol.1〜
かなりご無沙汰になってしまいました。どうもShinです!
今回は特別企画その1(2があるかは未定)、その名もズバリ夏の変種レギュレーション自由研究!
リモートデュエマが流行るこの頃、一味違った夏のデュエマに貢献できれば幸いです。
1.メガデッキデュエル7とは
懐かしいと思われる方、初めて聞いた!と言う方のために参考リンクを。
こちらでも簡単に説明するとメガデッキデュエル7は2012年にデュエルロードのレギュレーションとして採用された変種ルールの1つです。
・メガデッキデュエル7ルール
・デッキは70枚ハイランダー(各カード1枚ずつ。)超次元ゾーンは7枚。
・初期シールド・手札が7枚からスタートし、対戦形式自体は通常デュエル・マスターズと変化なし。
・プレミアム殿堂カードは1枚だけ採用可能。(プレミアム殿堂コンビは両方採用不可)
当ブログでも馴染み深く、ルールにも共通点の多いDMEDHと比較すると
・エクストラターン、エクストラウィン、ループ処理、マナ染色、数変化が可能。より構築・プレイの自由度は増す。
・文明や独自ルールによる構築制限がない代わりに《ロスト・チャージャー》+《インフェルノ・ゲート》のような便利なパッケージや《サイバー・ブレイン》のような潤滑油が採用しづらい。
と言うように、プレイヤーが多く緩やかなゲームスピードで静かな駆け引きが楽しめるEDHとは異なり、1対1でより白熱したゲームができることが特徴です。反面、要求枚数が多く大掛かりなコンボの準備時間は少ない為、通常構築の延長のようなデッキが目立つ印象を受けます。
2.令和版における独自の変更点と環境予想
・ルールの変更点
今回「令和版」として検証にするに当たり、E2当時には存在しなかった新たなカードタイプやドラグハート、禁断、零龍、超GRゾーンなどの変化も含めて楽しみたいとの思いからルールに以下の変更を加えました。
・デッキは70枚ハイランダー(各カード1枚ずつ。)超次元・超GRゾーンは7枚。
・初期シールド・手札が7枚からスタートし、対戦形式自体は通常デュエル・マスターズと変化なし。
・プレミアム殿堂カードは1枚だけ採用可能。(プレミアム殿堂コンビは両方採用不可)零龍・禁断・最終禁断フィールドの同時採用は可。
要求枚数の変化や、デッキの総量が増していることなども考慮してメインデッキ外かつ超次元・GRでもないカード群の同時採用は可能としました。また、GRゾーンの7枚制限も、環境デッキの再現のような戦術が生まれやすくなるのではないかと考えて可能にしました。
・環境予想
これは環境予想、と言うよりも検証する上で自分のデッキをどう組んだかという話の過程で予想したメモのようなものです。
今回私は1枚のみ使用可能なプレミアム殿堂カードの枠を決定するところから構築を始めました。
最初に思い浮かべたのは名だたる悪魔のカード《ベイBジャック》《母なる大地》《無双竜機ボルバルザーク》の3枚。
時点で《エンペラー・キリコ》《ミラクルとミステリーの扉》《ヨミジ丁-二式》の3枚でした。
《サイバー・ブレイン》や《インフェルノ・ゲート》のような1枚ではゲームを決められないカード、《音精ラフルル》や《呪紋の化身》のような封殺カードではあるものの《古代楽園モアイランド》や《龍世界ドラゴ大王》のような別の封殺手段を用意できるカードはこの時点で候補から外しました。
《エンペラー・キリコ》が種族の条件が厳しく踏み倒しであればもっと簡易に行えると判断し不採用に。
《大地》は軸にするとなるとかなり不毛なゲームになると判断し自粛。《ボルバル》は容易になったエクストラターンに貴重な枠を使う必要性を感じずに不採用。
以上の経緯から今回は《ベイBジャック》《ミラクルとミステリーの扉》《ヨミジ丁-二式》を選択し、3つデッキを用意してみました。
3.使用したデッキリスト&解説
・《ベイBジャック》軸赤白緑メタリカメイキング
まず真っ先にプレミアム殿堂が使えると聞いて構築したのが《ベイBジャック》を悪用したコンボデッキ。
全盛期には《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》によるエクストラウィンを狙う「白緑メタリカ」の主軸として悪虐の限りを尽くした1枚ですが、今回は3色でより興奮度を高めての構築にしてみました。
盤面のクリーチャーを利用するのであれば《BAKUOOON・ミッツァイル》で良いとも思ったのですが、《マリゴルドⅢ》が併用できない上に盤面を超える火力はGR+《ミッツァイル》から生み出せず、《ジャック》でマナを生み出せもしなかったのでここでより火力の出る《メガ・メイキング・ドラゴン》に白羽の矢が立ちました。基盤は「白緑メタリカ」を踏襲し、「薫風武装」のようなギミックを絡めて《メイキング》でのフィニッシュを狙います。
・キーカード
《極みの香!イタダキマツタケ》
場に展開したメタリカに赤色を持たせることで《メイキング》の着地を狙うために採用。
《革命類侵略目パラスキング》は進化でありメイキングから出ない、メイキングで割ることもできないので不採用となりました。
《龍装者デュオ・コマンドー》
《ジャック》でマナとして運用すると盤面にアンタップマナが生まれる驚異の1枚。後述の《パンヌダルク》を呼び出せる点も強力です。
《パンヌダルク》
混ぜるな危険。《攻守の天秤》や《センキン・ウォール》とは異なり、盤面をアンタップしつつ実質的な加速を行える《ジャック》の為に生まれたかのようなカードです。赤色として《メイキング》の種としても動くことができます。
・《ヨミジ丁-二式》軸「5C剣」+「4色ドッカンデイヤー」
「70枚と枠が拡張できたのなら、やりたいことを全部詰め込んでも問題ないだろう」という発想から生まれた最強デッキの合わせ技。
2→4→5で安定した基盤があるのはもちろんのこと、ループフィニッシュもドギラゴンによる過剰打点の生成でも勝てるように構築しました。
殿堂カード8枚のパワーだけで押し切ることもでき、想像以上に堅実かつ豪快な動きが可能です。
・キーカード
《浪費する者シキゴイ》
《ドッカンデイヤー》で溢れんばかりに増える手札をEXターンに変換できる1枚。圧倒的過剰打点による2連続攻撃が可能になるほか、《ヨミジ》からの蘇生圏内にいる点も優秀です。
「メインデッキの出力のみで戦う」がコンセプト。
ドミクラウンに2弾キングマスターやドラリンピックの新規を絡めて数の暴力で押し切るデッキになっています。
《ミステリー・キューブ》や《ホーガン・ブラスター》からどんどん捲る興奮はまさにジャックポット。
・キーカード
《ドルツヴァイ・アステリオ》
このカードをはじめとするEDHでは禁止指定な強力すぎるカードを余すことなく採用できるのもメガデッキの魅力です。
4.スペシャルサンクス
協力してくれた友人達からもデッキリストをいただきました。
HINAくん(@hina_Duel_rider)、なぎおくんありがとうございます。
《蒼狼の始祖アマテラス》軸クランヴィア超次元(提供:HINA)
※ガチャログの仕様上《全員集合!アクア・3兄弟/超次元ジェイシーエイ・ホール》、《最終決戦だ!鬼丸ボーイ/超次元オニシュラ・ホール》《超次元リュウセイ・ホール》の画像にまだ対応していなかったので画像は3枠空いています。ご了承ください。
冒頭で紹介したデッキ開発部の記事中のデッキを現代版にアレンジした一品。《不夜城艦クランヴィア》による早期起動も狙える他、《大神砕グレイトフル・ライフ》《悪魔神グレイトフル・デッド》のコンビや《龍素記号sbリュウイーソウ》による受けパッケージをもつ現代に即したリメイクに仕上がっています。
《アクア・メルゲ》軸ビックマナ軸(提供:なぎお)
序〜中盤域でのメタカードと確実なブーストから《摩天降臨》や《ロスト・ソウル》で確実にリソースを奪い、《ロールモデルタイガー》から大型を発射し仕留め切るプランから、《アクア・メルゲ》と《ドッカンデイヤー》による「メルゲループ」でのフィニッシュも可能なデッキです。状況に応じての選択肢が広いため、確実な全ハンデスからのロックが決まります。再現性が非常に高く、現代のカードパワーの到達点とも言えるデッキかもしれません。
5.終わりに
いかがだったでしょうか。令和版と拡張しての検証にしたところ、予想以上にカードパワーの底上げを実感する結果となりました。
このほかにもいくつかリストを考案したものの、実践段階に持ち込めたのは自分の持つデッキでは3種類が限界でしたが、友人の協力のもと面白い検証ができたと思っています。
次回があるかはわかりませんが、今後ともメガデッキに限らず多くのルールからデュエマに向き合って更なるカードの可能性を探っていきたいですね。
それでは次回の記事でお会いしましょう。記事に関して何かありましたら、Twitter(@Jokers_jojojo)までお願い致します。