色彩のShin絵(メモリー):決意
〜これより先身内用ガバガバ文章〜
初めに言おう。
僕はデュエル・マスターズが大好きだと。
0.登場人物紹介(?)
どうしても個人が絡みがちなので、一応紹介。何かあったら変えます。
<Shin友軍団>TL一名前ネタが作りやすいことを自負するShinによって結成された、ゆるふわお友達軍団。Shinが辛酸を舐めていた(激ウマギャグ)時代からの付き合いなので、絡みが基本的にどつき漫才になりがち。
Shin:筆者。ジョーカーズと下ネタとコロコロホビーとイーブイとTwitterが大好きで謎解きと文章を書いたりするのが好きな一般オタク。金遣いが荒過ぎて大学生になってから頻繁にカード代や参加費などで債務者になったりリアルネット共にやかましくしていたりと忙しい。背がデカ過ぎて周りからのイメージの9割が身長に集約される特性を持つ。
Iwasi:筆者をDMトーナメントに呼び戻したYPからのDMP。学生時代からの友人。対戦要素のあるゲームをコンスタントにプレイしており、各種鍛錬に余念がない。よわよわ肉体である筆者も見習いたいところ。青系統のデッキを好み、トーナメント情報収集にも余念がない。ぶっちゃけ彼がいないとトーナメントに追いつけないので頭が上がらなかったりする。
店長:色々あってこの名前で呼んでいるが、別に現状経営者ではない。学生時代からの友人。ワーカホリックの域を超えて労働しているので、心配。なんでも使えるという(実際そう)が、特にコントロールデッキの扱いは幼少期からのMTG英才教育によって身内内でも群を抜いている。
1.経緯など
遡ること一年前。筆者自身も進学先が決まり、各位受験などを終えてShin友軍団は再集結していた。
筆者は当時トーナメント環境へのモチベーションはなかったので、こうして変種ルールを触っていた。
進学後もなんだかんだ変種ルールをいじったりポケモンをしたりMTGAをしたりとそもそもデュエマをしていない時期も長かった。
地雷部という空間で、デュエマに関する文章を書いてみたりはした。
地雷部での日々は本当に楽しかったが、正直不完全燃焼だった。
この頃筆者の口癖はいつしか「環境に好みのデッキがない。」となっていた。
元来高いカードを買うことに抵抗はない。流石に収入全額のマイナスが発生するとなったら多少踏みとどまりはせど、好みであれば買っているので本当に《デドダム》などが好みではなかった部分もある。
思い出すのは決まって《ジョット・ガン・ジョラゴン》の全盛期。対面練習を十分に行えたわけではない。「相手の嫌がることをする」が定石であるカードゲームにおいて相手を知らないというのはあまりにもアド損であった。
元来筆者はTCGをコミュニケーションツールとして用いており、トーナメントは「共通言語」にしか過ぎなかったが、そのネイティブとなるには修練が足らなかったのだ。
人生においてもちょうどトラブルの累積していた時期、積み重なるCSの黒星。
そんな筆者に教員のある一言がとどめを刺した。
「ゲームなんかやったって、将来の役には立たない。建設的でないんだから、やめた方が良い。英単語を眺めた方がよっぽどマシだ。」
本来であれば全く気にすることはない、スマホゲームに現を抜かした同級生への発破をかける一言。Twitterで書けば、たちまち嫌な感じのバズり方をしそうなこの一言。
まだ多くの仲間とも出会いたてだったこの時期に、黒星に打ちひしがれていたあの時期に、真正面から自分のコンプレックスをぶつけられたのだ。この一言で完全に心が折れた。
一応それでも大会には出続けた。否定したかった。
それでも練習はできなかったので、結果は変わらなかった。
勝ち星を上げ続ける同年代、そもそも対人ゲームをやるには甘過ぎる性分がいつしかCSというものへの畏れに変わる。
そして追い討ちをかけるようにモラルのないプレイヤーたちをたくさん目にするようになってしまった。
限界は、来てしまった。
2.またトーナメントに触れて
カラー杯という大会がある。もともと所属していたコミュニティの中の多くメンバーが運営として携わり、参加者もはじまった最初はフォロワーの方が多かった。そんな大会だ。筆者の散々な大会の経験において、唯一明るく眩しい光の部分と言っても過言ではない。
デュエマを愛する者たち、老若男女紳士淑女が集い、謎解きをし、握力を測り、ゲートボール(球技)をし、ベイブレードを回し、爆丸を弾き、ラーメンを食して帰る。そんな光る!鳴る!DX友人の家!のような大会だ。
GPやCSでも煮え切らない中、カラー杯だけはいつも楽しんでいた。
しかし、楽しめば楽しむだけ、気持ちはいつも同じところに着地する。
「もっと勝ちたい」
仮に勝つとして、自分はTier1デッキを乗りこなせるのか?満足いくほど練習はできるのか?そもそもデッキを構築する費用は?練習する相手とのスケジュールはどう合わせる?メタゲームを見ることも苦手なのに1人で乗り込むのか?
しばらくすると「勝ちたい」と思う気持ちは全て畏れと懸念材料に塗りつぶされる。
不完全燃焼「だった」と書いた。
物語ドラフトの集まりを終えて、Iwasiと帰路についた時のことだ。
「いつかデュエマの大会を開きたい」と話した。かねてより筆者が願い続けていることだ。
人々が大会を通じて出会っていく。自分達の場所を作り上げていく。
もしかしたら手元の1枚のカードが、自分がそうだったように誰かと誰かを繋いでくれるかもしれない。
もしその繋がりをこの手で生み出せるのだとしたら。
相手がいない、1人でカードを集めていたころの自分のような人にそうした場を提供できれば。
よりデュエル・マスターズが楽しいものとして、将来に渡っても続いていってくれるのだろうと思うからだ。
「お前はコミュニティがあって羨ましいよ。」とIwasiは笑顔で告げる。
そして「もっと俺たちを巻き込め!」と励ましてくれた。
1人で追いかけてた夢は いつから1人のものじゃない -「未来はジョー!ジョー!」より
馬の嘶きを聞いたような気がした。
まずはプレイヤーとして、いつかは運営として。
共に頑張れたら良いね、と話して解散した。
しかしこの後筆者はこんな素晴らしい友人達を自らのクソ雑魚金銭感覚に巻き込み散らかし多大な迷惑をかけることになる…
3.カラー杯珍道中の反省
こうして再集合した友人の集まりによって調整チームがスタートした。
ツイートしたりなどする都合上Shin友軍団という名前は勝手に後付けしたのでマジでガッツリ卒業した高校の名前に由来するDiscordサーバーが建てられた。
そこで通話し、リストをまとめ、調整する。忙しく、その他の活動は抑えめになってしまっていたので、しばらくはそこが唯一デュエマとの接点だった。
そんな中ミニカラー杯inミトロコ開催の報が飛び込む。これはもう行くしかない。
11月時点で手元には赤単、ジョー星、5C各種が揃っていた。
だがデッキ選択などはカジュアルめな大会であると踏んだ面もあり、好きなデッキを持ち込むことにした。
「レンタカーで突撃すれば交通費浮くしありでしょ!」
レンタカーの方が安い。店長が免許を取った。
この情報だけを元にレンタカーを借りたこともなければ免許も持っていない見通しの甘い愚か者Shinは勢いよくカバンに数日前になぜか流れてきた半年前のジョラゴンのリストを詰め込んで浮かれ放題になる。
〜3日前〜
店長「レンタカー2ヶ月先まで借りれんけど」
伝説の金欠ド金欠Xな筆者「もぅまぢむり…きゃんせるしょ…」
筆者のじめじめに絡みが長過ぎて強制的に付き合わされている慣れている両名+友人1名からバチボコに叱咤される。
Iwasi「今更何言ってんだ」
友人「ふざけんな」
店長「5000円貸す 来い 使えるものはなんでも使え」
本当にその節はすみませんでした。そして多大なる感謝を…
茨城まで鈍行で2時間。途中ノーマスク独語おっさんから避難したと思ったらIwasiがトイレで再会したりなどするも、無事に上野→水戸の道のりを経てミニカラー杯会場に着く。
ちなみに見事に半年前のデッキは綺麗にガイアッシュ覇道etcにボコボコにされて筆者の大会そのものは終わる。
カラー杯恒例のじゃんけん大会でIwasiがプレイマットを2枚獲得する剛腕を発揮し、フォロワーと共にジョラゴンを調整していたら店長がミトロコで墓地退化を購入したりするなどした。
そしてまた帰り道、まぜそばを食し解散した後、ミニカラー杯連絡用として発足したLINEグループの名前は「GP優勝」となる。
やるからにはテッペン取ろう。そう誓い合って男達は同じ方向を向いた。
年末、まさかのIwasiと店長の大喧嘩が発生。
「GP優勝」グループはあわや崩壊のピンチを迎える。この間マジで2ヶ月ぐらいだったので速度感にびっくりした。
結果的には店長がIwasiをストリートファイターⅤでコテンパンに打ち負かし夕焼けをバックに握手をしたのだが、その裏でShin(新)年会が爆散していた。2人の不参加が響き規定人数に達しなかったのだ。ちなみにShin容疑者は「2年前に同じ日程でオフ会やったし多分人が集まると思った。見通しが甘かった。」と供述している。こいついつも見通しが甘いな
それから1ヶ月前後してカラー杯春の陣開催の知らせが届く。
今度こそ、頂点へ。メンバーのモチベーションは最高潮に高まる。
筆者は黒赤緑(デアリ)JO退化の構築を開始。数多の高額カードに賃金を注ぎ込む。
他のメンバーは繁忙期を迎えており、思うように調整の時間も取れない。
ちなみに職種の関係上筆者は年始バイトが少なかった。
少ない収入−アルセウス+ブラック・フェザー4枚その他+カード以外の用事=破産
こうして筆者は《禁断のモモキングダム》の購入のために他のメンバーを頼り散らかし初めて複数人に対して4桁以上の債務者になる。クレカは使い過ぎが怖過ぎて作れそうにないぜ!
金欠の借金グダムと化した筆者。しかしリストそのものの理解度は確実に上がっていた。
前日の夜にはフォロワーに裁定とプレイの豆知識を問い、仕上がっていた。
野良Vaultでも調整会でも準備の量はこれまでの比ではなかった。
大会の前に集まってプレイする、という体験自体筆者には乏しかった。
これまでもやろうと思えばできた。だが「弱い自分」で殻に閉じこもってしまっていたのだ。
チーム切札は、仲間との絆というものを何よりも大事にしている。それはモモキングが、仲間の手助けなしでは決して勝つことができないと知っているからだ。ープロモ版《飛べ!イカロソくん》フレーバー
「仲間の手助けなしでは勝つことができない」
デュエル・マスターズはそういったゲームだと思う。
なぜなら自らの前には血の通った人間がいる。
思いがある。好きなカードがある。好きな戦術がある。悔しさで食べたラーメンも、喜びで焼いている焼き肉の味も憶えている。
みんなで目指した勝利がある。
一人一人が、「誰かとデュエマをした歴史」を背負って前にいる。
だからこそ強い人の周りには多くの人がいる。
モモキングが背負ったように。己の弱さから目を背けないように。
もう「負けること」から逃げるのはおしまいにしよう。
俺はいける。これなら、勝てる。
そんなこんなでJO退化を完成させ、カラー杯に乗り込んだのだった。
……ちなみにモモキングダムは結局当日中には2枚しか揃わずうち1枚はぎりぎりに手元に届いたので3枚別の人から借りてました。じゃーまんくん、本当にありがとうございました。
4.決意
結果、勝ち越しかつベスト16圏内という、これまでと比べると圧倒的に伸びたスコアを出すことができた。本戦はベスト8からだったので、まだまだ調整は続けていかなければならない。
負けはミラーとアナカラー墓地退化への明確なプレイミス。
やはり「弱さ」というのはついて回った結果だった。
そんな中、カルマ(3年ほど前に対決した、銀アタに座る奴。動画が面白いので要チェック)と2年ぶりに再会した。めっちゃ姿勢良くなってた。
カルマは相変わらず強かった。彼は本戦に上がっていたので、16だったら上がってたのにな〜と話す。
カルマ「トイレ行ってきていい?予選中にトイレ行くと負けるからずっと我慢してた」
筆者「俺3戦目の前(ミラー対面前)トイレ行ったわwそれで負けたんかもしれん」
カルマ「いや負けたのはお前が弱いからやw」
これだけ読むと誤解されそうだが、決して彼は非紳士的なプレイヤーではない。
むしろめっちゃ丁寧なので普段は筆者の方が咎められていることの方が多い。(最悪)
なんてことはない煽りではあるが、これまで「弱いから」「勝てないから」としてきたのはあくまで「自分」だった。
誰に後ろ指を刺されるでもなく、ない否定を作り出して逃げてきてしまったのだ。
仮に以前こう言われてもきっと素直に受け取っていただろう。むしろ最もらしい逃げの口実になる。「弱いって言われたしな」と投げ出すのが今までの筆者だった。
だが実際、「弱い」としていたのは自分だけだった。人から弱いとは一度も言われていない。
誰かに自分の知らない「弱さ」を浮き彫りにされた時、湧き上がる感情は「後悔」でも「逃げ」でもない。
「悔しさ」だ。
誰にも弱いとは言わせない。これまでの仲間との日々を、否定はさせない。
王来篇が歴史と冒涜の戦い、リスペクトとディスペクトの戦いであるならば。
きっと2年ぶりにカラー杯で行われていたのは歴史と歴史のぶつかり合い。
リスペクトとリスペクトの戦い。
その背後にある過程を知らない人間でも結果を示せば重みが伝わる。
御託は要らない。勝てば相手の背負うものが解るから。
だからこそ負けたくない。
次は負けたくない。それが更なる決意へと繋がった。
5月、更には7月夏の陣。帰って来たガンマンと共に、狙い撃つ未来はそこだ。
5.終わりに
というわけでカラー杯とShin友軍団とフォロワーの諸々をまとめてみました。
些細な日常風景に勝手にエモを感じているタイプのオタクなので「キモ…」と思われたらすみません…
カバレージをやりたいとか、大会に出たい・開きたい、というのがそもそも等身大の人々の心の躍動を眺めていたいという思いから派生したものなので、まずは自分を一度振り返っておこうかな〜ということで初めてこういった形式のものを書いてみました。実際は結構のほほんと緩やかに遊んでいた場面も多いです。謎解きやったりゲートボール(過去環境再現の方)やったり。
ゲートボールの中でも当時は分からなかったことがわかるようになってたりと歩んできた道が無駄じゃなかったことが実感できて嬉しかったですね。
パッションの赴くまま書き連ねてはみましたが、今度はもう少しゲーム的な要素に触れて、読んで益があるところまで詰められたらなと思います。
それはそれとして俺たちの戦いはこれからだ!だとこれで終わってしまうので、また次なる物語に出会ったら記して行こうと思います。
それではまた次回の物語でお会いしましょう。
お相手はShin(@Jokers_Jojojo)でした!