1.経緯
何故か「闇鍋がしたい!」と彼女が言い出した。
人生の指針を「ウケる事をしたい」だけで決定する人である為、面白そうだからやろう!!!!と言い出した。
大学生は、金を持った馬鹿な小学生の延長に居る。
断ると同居している都合上、鍋や食器などを闇鍋の供物にされて終わる可能性があったので、手綱を握っておかなければ……という責任感が少し。
見た目が明らかに食物の形や色をしていない場合を除き、大概のものが食べられるので面白そうが10割で便乗した。
「ジャムを入れたい!」という訴えは、気合いで退けた。
大学のメンバーでいつもこういう変なことをしているので、声をかけたら参加者が4人も集まった。集まるな。でも半数は逃げた。
2.使用した食材
詳しくは上記だが、要は「鍋に液体として溶けるもの」を禁止した。
Shin提供
・梅干し
・高菜
・めかぶ
近所の業務スーパーに行った。「ジャムを入れたい!」と宣っていた大馬鹿者がいることを考慮して、得意な塩気と漬物の強烈な味でケアしようとした。
彼女提供
・オリーブの実
・ドライフルーツの白イチジク
・小豆
味が濃く、甘い物を大量にチョイスしていた。
まぁ、草案にしていた物よりは人が食することを想像しているチョイスだった。
友人1
・アロエベラ(不採用)
・生姜糖
・クレープ(処理用)
・ゼラチン(処理用)
順番が一番最後だったからアロエベラを入れ忘れて鍋に入らなかった。
2万円のすき焼きに誘われていたのを断ってこちらに来てくれたので、生き残ろうとする意思が強く、具材をなんとか処理する目的のものを多数購入していた。
友人2
・スルメ
・チーズINハンバーグ
・餅(不採用)
・さけるチーズ
こいつだけは、本当に異常だった。
やりたいと言ってわざわざ来て、なんかさもまともな顔をして鍋のバランスを崩そうとしていた。
餅だけは全員の良心で正月に食った。
決行日が大晦日なのは、本当におかしい。
あっという間に闇鍋ができた。
見た目は「まぁ可食部があるか」みたいに仕上がった。
3.感想
アクエリアスとOS1を醤油で煮込んでチーズと和えた味がした。
友人1と友人2は3秒でダウンした。
彼女は「食べることが可能」と思いながら頑張っていたらしい。
当の俺はというと、「変な味がするなぁ」と思いながらバカスカ食らっていた。
というか俺以外は全員残したので、全員の残りの20パーセントぐらいと鍋の残りの60パーセント、自分の分で8割〜9割ぐらいを全て腹に収めた。
「闇鍋は完食する前提のものじゃない」と本気の心配をされたが、元気にその後デュエマした。
なんならやや調子の悪かった腹具合が改善した。
整体の心得のある友人が俺の胃腸の具合を見た所、全然普通の調子で動いていたので絶句していた。
「味の感想なんか言えるわけないだろ」と言われたので、この記録を書く事ができるのは自分だけだと思って残そうと思った。
基本的に異色が好きとかではなく、美味しいものをたくさん食べて幸せになりたい!と思っているので、二度とやらないと思う。
それはそれとしてチャレンジングな食事は楽しいのでたくさん食べる機会に恵まれる新年だといいな。