ジョジョジョ・メモリーズ

ジョーカーズと戯れる紙のオタクの日記

剣を携え、土地を鎧に。MTGAにいざ上陸。〜Shin・MTG体験記Vol.1〜

カードゲーム関係の記事ではご無沙汰しております!どうもShinです!

今回はスマホ版もリリースされ今最もアツいゲームと言える「マジック:ザ・ギャザリング アリーナ」を2ヶ月遊んでみてのレポートとなります!

mtg-jp.com

 

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おそらく最も馴染み深いMTG要素

デュエル・マスターズの前身”とも言えるゲーム、Magic:The gathering。

当ブログでメインで取り上げている「DMEDH」はこちらの「統率者戦」というレギュレーションを元にした変種ルールですし、20周年を迎えた漫画「デュエル・マスターズ」でも初期に題材としていたのはこのゲームだったりと意外とDMPにも馴染み深いゲームであるように感じます。

 そんなMTGですが、実は「しっかり触れてみたことがある」という方は意外と少ないのではないでしょうか。私自身もこの「MTGA」を始めるまではルールもあやふやな状態でした。

 

そんな私でも2ヶ月間楽しんでいるうちにスタンダードBO1で最高ランク「ミシック」に辿り着くことができました。

 

その丁度1ヶ月前には晴れる屋の500円デッキも手にし、少しずつMTGプレイヤーとなっている私。

 

 今回はそんな今まさにMTGという舞台に「上陸」した私の記録を、スタンダードBO1を共に戦った私のデッキ解説と共にお届けできればと思います。前半の方は経験者向けですが、後半はこれから始める方向けの私なりの解説になっています。

前置きが長くなりましたが、Shin・MTG体験記Vol.1スタートです!

 

1.冒険の始まりはいつだって赤緑!

「カラー・チャレンジ」という各色ごとのチュートリアルを終え、各色デッキを手にした時に最初に注目したのは赤の略奪の爆撃/Raid Bombardment

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DMにはこうした直接的なプレイヤーにバーンダメージを飛ばすようなカードが少ないので、「とにかく攻めたい!」と考えていた私はまず真っ先に赤単を構築。

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次に「飛行」持ちウィニーで攻めながらライフ回復もできる赤白、同じく「飛行」に加えドローソースの潤沢な赤青を製作。

 

しかしここでこの両者に共通の問題が発生。ウィニーではあまりに対処力が低く、除去・打ち消しによってリソースはすぐに果ててしまいました。使用するカードのスタッツの低さから小型のビートダウンではすぐに息切れを起こしてしまうこと、DMの約3倍(ダイレクトアタックまで込とするとDMにおけるライフは6点)のライフと、土地の影響(「土地が引けない・土地しか引けない」で動きが失われる)というDMと似て非なるゲーム性を改めて体感し、DMのような小型アグロでは厳しいと判断した私が次に辿り着いたのが「マナリソースが安定しており、大ダメージの狙える」という要件を満たした赤緑でした。

 

以下が最初に構築した赤緑。 

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Q.《略奪の爆撃》は?

A.生き物じゃなかったので抜けました。

 

 このタイミングで4月のBO1の相棒野生の魂、アシャヤ/Ashaya, Soul of the Wild》と《硬鎧の大群/Scute Swarmと出会います。

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当初は《アシャヤ》+《硬鎧の大群》で生成したトークンと各種マナ・クリーチャー*1を《略奪の爆撃》下で突撃させ大きなダメージを叩き込む、がコンセプトだったのですが、前述の通り《アシャヤ》+《硬鎧の大群》のパッケージにクリーチャーでない為噛み合わず。また

・マナクリから繋がる枝葉族の報復者/Leafkin Avengerのバーンでも結果が変わらない。

・というか3マナ域として他のマナクリや4に繋がるカードがある中あまり強くなかった。

・「トランプル」持ちでほぼ確実に打点の作れる暴れ回るブロントドン/Rampaging Brontodon》が暴れ回ってくれた。

などの理由により抜けていきました。コンセプトが抜けたらデッキとして完成なんだ。

 

2.伝説の剣を手に入れた

エンバレスの宝剣/Embercleave》が経験値報酬のデッキから手に入ったことで、《プロントドン》に頼らずとも《アシャヤ》とトークンで攻め込むことで当初の目的である「安定して大ダメージを出す」が達成できるように。《アシャヤ》の次に神話レアワイルドカードを使ったこのカードも、お気に入りの1枚です。この頃は友人のアドバイスで赤黒も握っていましたがトリッキーな動きができて楽しかったですね。

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ここでようやく誕生。僕の初めての自作MTGデッキ、「上陸宝剣」。
(2となっていますが1度リストを変えた際に改題している為1もあります。ただ1はどうしてもリストが見つからず。無念。)

ここで基盤としたのは「上陸」というキーワード能力。土地が一つ場に出る度に起動するので、《アシャヤ》がある状態で他のカードをプレイするともれなく効果が起動できます。

個人的には《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》がお気に入り。2体以上キャストすることで誰にも止められなくなります。PCにたまに止められますが…(プラチナ帯での敗因は普通に負けることもあれどその多くがゲーム的要因ではなく《硬鎧の大群》のスタックが溜まり続けることによる処理落ちでした。)

 

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第三段階。

オーバーキル気味だった《アクームの怒り、モラウグ/Moraug, Fury of Akoum》を友人のアドバイスでマナクリの補強とドローソースになる《グレートヘンジ/The Great Henge》に入れ替え。またマナクリ自体も増量し、それに伴って「上陸」アタッカー達を抜きました。

その他の変更点としては「予顕」によって軽コストで除去が放て、かつカウンターを置くことで《払拭の光/Banishing Light》と並んで多く見られた《無情な行動/Heartless Act》を回避できる《スケムファーのための闘争/Struggle for Skemfar》を採用したりと徐々にMTGのテンポ感を掴んできた頃のリストです。ちなみに《払拭の光》自体は《アシャヤ》が出てさえいれば無力化できます。

 

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上陸宝剣第4段階。

この形にした頃は《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》と《酒場の詐取師/Tavern Swindler》のコンボを中心とし、そこに白の飛行持ち天使を合わせた「白黒ライフゲイン」と多く当たった為、その対抗策として友人のアドバイスのもと強力な「到達」持ち《終わりなき巣網のアラスタ/Arasta of the Endless Web》や《長老ガーガロス/Elder Gargaroth》を採用。定期的に入れ替え候補ではあった《豆の木の巨人/Beanstalk Giant》を正式に採用し、好相性だった《野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker》も合わせてよりパワー方面を強化しました。

一方で、《耕作/Cultivate》を再び採用して《アシャヤ》の着地を安定させたり《アシャヤ》+《硬鎧の大群》から確実に勝ちを狙える《玄武岩の荒廃者/Basalt Ravager》を採用しました。

 

 3.ミシック上陸を成し遂げるまで

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第5段階は第四段階とほぼ変わりませんが、《野生語り》も《コブラ》も《冒険の衝動/Adventurous Impulse》に戻し、マナクリーチャーを安定的に確保してとにかく《アシャヤ》にたどり着くことをメインに据えています。

 

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第6段階。初期に投入していた《進化する未開地/Evolving Wilds》を再び採用し、《モウラグ》も戦線復帰。第五段階から変わらず《アシャヤ》を最速で立て、以降のファッティで相手を踏み潰していく、もしくは《玄武岩の荒廃者》でのフィニッシュを狙います。《アシャヤ》がいる状態で10体《硬鎧》のトークンが生成できていれば、《荒廃者》の登場時にスタックするので確実なリーサルが狙える、というのは重要なテクニックです。

 

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これが4月時点の最終段階、第7段階の「上陸宝剣」です。

こちらは文字でもリストを貼っておきます。よければエクスポートして遊んでみてください。

デッキ
4 イリーシアの女像樹 (ANB) 98
10 森 (STX) 375
4 ラノワールの幻想家 (M21) 193
4 森林の神秘家 (ANB) 109
1 グレートヘンジ (ELD) 161
2 枝葉族の報復者 (M21) 220
10 山 (STX) 373
4 硬鎧の大群 (ZNR) 203
4 耕作 (M21) 177
1 アクームの怒り、モラウグ (ZNR) 150
2 エンバレスの宝剣 (ELD) 120
2 玄武岩の荒廃者 (KHM) 122
4 野生の魂、アシャヤ (ZNR) 179
4 豆の木の巨人 (ELD) 149
2 真面目な身代わり (M21) 239
2 水蓮のコブラ (ZNR) 193

 

《モウラグ》は最終的に1枚。《水蓮のコブラ》を含めマナクリ10枚から始動し、どうしてもラグになってしまうことの多かった《未開地》は減量し、その変わりに《アシャヤ》で実質2枚の土地として扱える《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》を採用しました。《報復者》と合わせてマナカーブも綺麗に繋がり、状況次第で、《耕作》→《アシャヤ》着地から一気に攻め込むことができます。

このリストで最終的にミシックに登頂。MTGAを初めて2ヶ月で好きなデッキで勝つ楽しさを存分に味わうことができました。

 

3.今、MTGAを始めて欲しいと願う理由

MTGAは私自身2ヶ月の間遊び倒しましたがなんと現行で使えるカードを全て無料で使い倒すことができるという破格のゲームとなっています。インストールも無料とこれ以上なく良質なカードゲームを体験することができます。課金して遊べるドラフトや一部のモードもカード資産が少し増える、という程度の要素でありゲーム内通貨を貯めることでも遊ぶことができます。

新弾「ストリクスヘイブン」の実装からそう時間も経っておらず、公式サイトの合言葉を入力することで、パックも貰えます。

この記事では「面白かった部分」は書こうと思いましたが、「ルール面」に関してほぼ言及しなかったのは充実したチュートリアルが存在することが大きいです。

最初のチュートリアルと「カラー・チャレンジ」をクリアすればその時点でルール面で遊ぶことに苦労しません。私はガイドキャラからマジで嫌そうなテンションで「最悪です!こいつと戦ってはいけません!」とか言われるのに結局戦うことになるボーラス戦の段階でルールを覚えることができました。

私が何よりも面白かったと感じるポイントはマナシステムによる駆け引き、運要素が少なく、デュエマの約3倍のライフによる白熱した試合展開、キーワード・テキストの分かりやすさの3点。こちらに関しても順を追って説明していきます。

 

・マナシステムによる駆け引き

非公開領域や大まかな動きがデッキのカラーリングによって直感的に分かるというのはゲーム的に大きな分かりやすさのポイントだと感じました。

先の白であれば「飛行」と「ライフ回復」をメインにしてくるし、《ドゥームスカール/Doomskar》、《素早い反応/Swift Response》のような打ち消しの除去も多い。

初めのうちに覚えておけばいい白に関してのはおおまかにはこの程度です。

青であれば「切削」されたりいきなり《厚かましい借り手/Brazen Borrower》によって除去されたり…

黒であれば「変容」から《強欲な血喰い/Insatiable Hemophage》がライフを刈り取って言ったり、先の《ヴィト》でライフを削られて行ったり。

赤であれば《ショック/Shock》や《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》によるバーン。

緑は《ガーガロス》などをはじめとした大型のトランプルで駆け抜けていく。

というように対抗策もメインの戦術も色毎に異なります。

逆に言えば色の特性さえ覚えてしまえばだいたいの初見デッキにも対応できます。

DMの文明の元ネタだけあって類似する部分も多く、特にDMをプレイされたことのある方であれば馴染むのに時間はかからないのではないでしょうか。

 

・運要素の少なく、デュエマの3倍のライフによる白熱した試合展開

打ち消しや土地がベースの駆け引きの魅力は先に述べた通りですが、それ以上にダイナミックなムーブが多いのも大きな特徴です。「変容」デッキであれば初めは貧弱なスタッツのクリーチャーがどんどん大きくなっていったり、今回紹介した「上陸宝剣」のようにスタッツを高めて攻撃していくこともできます。やり取りする数字も大きく、DMであれば極力打点を減らすことがセオリーですが、MTGは1点2点のダメージであれば受け止めても大丈夫だったりと(メインで遊んでいたのがBO1であることは大きいとは思いますが)「自分のやりたい大きな動き」ができるゲームであり、相手のそれを運に依らず止めるシステムがある点も大きな面白さの要因ではないかと感じます。

防御面に関しては強く運要素に依存するDMをプレイしている身からすると、土地以外では運が絡まないゲームである為、自分のミスや相手のミスがダイレクトに試合展開に影響する点が「理不尽な負け方をした」という認識にならず1試合1試合が楽しく感じられました。

 

・キーワード・システムの分かりやすさ

「上陸」「変容」「切削」「飛行」「到達」「トランプル」「絆魂(はんこん)」というようにキーワード能力が直感的でわかりやすく、またテキストの書き方も慣れてしまえば非常にわかりやすいので、個人的には直感的に遊びやすいゲームであると感じました。

MTGAは特にカードの効果や挙動に関してはモーションがついており、(トランプルであれば一度ぶつかってからその上を通り過ぎてプレイヤーに攻撃する、飛行であれば浮いている状態であるなど)より直感的な理解がしやすいゲームになっていると感じました。

 

 

ここまでいかがだったでしょうか。これから先もこの素晴らしいゲームを体験し、皆さまにお伝えできるように頑張っていこうと思いますので、よければ一緒にMTGを楽しんでいただければ幸いです。

 

次回は久々にDMの記事になるのか。はたまたMTGAのドラフト挑戦記録となるのかは未定ですが、カードゲーム関連の記事を増やしていこうと思います!

それではまた次回の記事でお会いしましょう。記事に関して何かありましたらTwitterまでお願いします。

@Jokers_jojojo

*1:タップすることで土地のようにマナを発生させられるクリーチャー。このデッキではイリーシアの女像樹/Ilysian Caryatid森林の神秘家/Woodland Mystic》など。